倒産しないための社長の計数管理全4編
1.計数管理の基本。KPIとは?
KDD経営をMKK経営
計数は3層構造。目標進捗確保
2.財務経理KPI
日常業務で する計数
まいつくの試算表へ集計される
PL科目 RS科目増減
3.営業業務KPI
メインデータ&サブデータ
自社の基本KPIを決める
システム会計ソフトとクラウド
4.資金資産KPI
範囲資金収支管理
資産管理
前回は計数管理の基本と4編のアウトラインの説明。今回は財務経理のKPIについてご説明します。
収益が出ない部門とは?
経理部門(社長が知らない部門。)
非常に重要だと社長さんが勝手に思い込んでしまっている。
税理士にお願いして、税務申告について必要。
DX(デジタルトランスフォーメーション)よって、効率化を図り、会社で一番の費用である人件費を減らす。
営業の訪問の例。出向くのか?動画などデジタルで事前に用意するのか。
必要があればリモートで説明を加える。お客さんにとっても良い事。
営業マンが交通費をかけて出向く非効率さ。
損益計算書からの財務経理のKPI
粗利率:絶対的基準を決める
原価÷(1-粗利率40%)
原価100だとすると
100/0.6=166.67円で売ると、粗利40%になる。
戦略的に20%という判断も時には社長によって必要になる事もある。
1人当たりの粗利額(生産性)
120万円を月間死守。上場企業は250万ほど
社長さんの業界平均は90万ほど。それだと儲からないので120万円を絶対に。
例:3000万円の売り上げ。33%で粗利で1000万円の会社。
この適正人員は何名?
8.5人程
ギリギリでも100万円。10人。
従業員を増やす際に、必ずこの粗利が基準値を下がらないだけの売り上げが確保できるか?そうでないと人件費で収益を取られてしまう。
1人当たりの人件費
粗利に対してどれ程の給与を出していくか。
その他のKPI
1人当たりの経費
労働分配率
基準値を下回ったら腹を切って死ぬというほどの覚悟を持った数値を持つ必要がある。
以上が、損益計算書からの財務経理のKPI
貸借対照表からの財務経理のKPI
余力運転資金
月商の最低3か月分。3000万円の月商であれば、9000万円を常時持つ。
特にアフターコロナでは重要。純資産では無くても借り入れを含んでも良い。借りられるだけ借りておく。銀行はお金を貸してくれない。
借りるだけ借りちゃってください。運転資金をしっかりと持つ。特にコロナ後は手元資金が無ければ安心は絶対にない。お金の苦痛。
私も年商50億円程過去にやっていたが、資金繰りの苦しさを知っている。
売掛金回転日数・在庫回転日数
自社で基準値を決める。基準値を下回ると運転資金がマイナスになっていく。黒字倒産の可能性が増える。
自社がしっかりしていても、取引先倒産による余波をもろに受ける。
当座比率
当座資産/流動資産=130%~150%ほど
福利厚生投資
社員さんに安心してもらう為
退職金積み立て
基準値を作成する事
PL・BS項目の作成例
項目 | 基準値 | 4月 | 5月 | 6月 | |
PL | ①粗利率 | 40% | |||
②1人粗利率 | 120万円 | ||||
③1人当たり人件費 | |||||
BS | ①余力運転資金 | 9000万円 | |||
②売掛回転 | 30日 | ||||
③在庫回転 | 10日 | ||||
④当座比率 | 150% |
30分もあれば十分にできる。